外科手術
肥満症治療のひとつである外科手術。体にメスを入れるもので、胃のバイパス手術や脂肪吸引などの種類があります。
肥満の外科手術とは
胃のバイパス手術などの減量手術が行なわれるのは、病的肥満(肥満が原因の重大な疾病があり、命にかかわるような場合)、糖尿病、高血圧、心臓病、脂質代謝異常などの病気が懸念される場合。この方法は手術後、減った体重を長く維持できて、これまで痩せられなかった方に大変効果があります。しかし、外科手術は大きなリスクがあり、危険性が孕んでいるのもまた事実です。
脂肪吸引は、雑誌やテレビなどで耳にする機会も多いのですが、これも部分的な脂肪を取り除くというもので失敗や後遺症といったリスクもあります。 本来なら、運動や食事、メンタルケアなどを通して、自分の努力で痩せるのが理想的です。肥満が進み、自分で運動することが困難、合併症などですぐに痩せる必要があるなど、特別な理由がない場合は、他の方法での減量も検討したほうが良いと私は思います。
減量外科手術の種類
減量外科手術とは具体的になにか。その種類についてご紹介します。
胃バイパス手術
胃をカットし小袋をつくり小腸をつなげる手術です。栄養吸収の程度を調節し、エネルギーの取り込みを少なくします。少しの食事で満腹感を得ることができ、大幅な減量を期待できます。
- 【メリット】大幅な減量を期待できて、長期間体重を維持しやすい方法です。肥満の合併症も多くが改善されるというデータがあるようです。
- 【デメリット】手術全般の危険性があります。鉄やカルシウム、ビタミンなどの欠乏が生じ、内服薬の摂取が必要となります。
胃緊縛法
ラップバンドといって、胃の上の方にバンドを巻いて締め付ける手術方法です。締め付けた小さな胃の部分が食べ物で満たされると少ない量でも満足できます。
- 【メリット】食事の量を大幅に減らすことができます。バンドの締め具合を後から調整できます。
- 【デメリット】バンドの圧迫で胃に穴があいたり胃が裂けたり手術による危険性もあります。
袖状胃切除術
胃の大半を切り取って食事摂取量を制限する手術で比較的新しい方法です。
- 【メリット】食事量が制限されるので体内に入ってくるエネルギーを少なくすることができます。ラップバンドより効果が高いと言われています。
- 【デメリット】手術全般の危険性があります。胃を切り取るため元に戻すことができません。新しい手術法であり過去のデータが少ない手術法です。
その他、ダイエットに関する手術
外科手術以外の方法もご紹介します。
脂肪吸引
少し切開を行い、細い管で、皮膚の内側にある脂肪をかき出して取り出す手術法です。自分の気になる部分の脂肪を取り出すことができます。
- 【メリット】部分痩せが可能であり、リバウンドが少ないようです。他の手術とくらべて傷口は小さいです。
- 【デメリット】少しの切開ですが手術後は痛みや腫れ、出血があり、小さな傷も残ります。小さくても手術ですのでリスクはあります。
外科手術の成功・失敗談
外科手術の成功談と失敗談をそれぞれご紹介します。
外科手術の成功談
- スリーブ胃バイパス手術を受けました。体重が減って食事にも気を使うようになり健康になりました。本当に手術を受けてよかったです。
- 不規則な生活で2年で体重が20kgも増えてしまい健康診断で減量しないと高血圧や脂肪肝になると言われました。仕事が忙しくてダイエットもできず胃バイパス手術を受けました。60kg以上も痩せることができ睡眠時無呼吸症候群も改善され健康を取り戻すことができました。
- 胃バイパス手術後、食生活を改善し運動もするようになったのでとても健康になりました。以前は歩くのもつらかったのですが散歩がとても楽しみになりました。
外科手術の失敗談
- 失敗というわけではないのですが、退院後、食べたいという欲求が残っているのでつい食べてしまっては吐くというのを繰り返して、とてもつらかったです。
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