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肥満外来の流れ

肥満外来の治療の流れについて紹介します。

肥満外来の治療の基本

肥満外来で行なう治療には大きく分けて「外科療法」「運動療法」「食事療法」「行動療法」「投薬療法」があり、患者さんの肥満度や健康状態などに合わせたダイエットプログラムでの減量が基本。肥満外来では肥満度や健康状態によって患者さんを「情報提供」「動機付け支援」「積極的支援」の3ランクに分けます。

「情報提供」は健康維持やメタボ対策などの生活習慣改善方法が提案され、「動機付け支援」は生活習慣と肥満との関連を調べて患者さんが自分でできる減量方法が提案されます。

「積極的支援」は医師や栄養士がダイエットプログラムを作り目標体重になるまで計画的に減量治療をしていきます。治療期間は6ヶ月程度で定期的に経過をチェックしていきます。

肥満治療の流れ

  1. 問診
  2. 肥満目安であるBMIを測定します。BMI25以上なら肥満外来の治療対象となります。

  3. 検査
  4. ダイエットプログラムに必要なデータを揃えるためにレントゲン、CT検査、血液検査、心電図、尿検査、筋肉量測定、握力測定、安静時代謝測定、運動時代謝測定、体の動きの検査、バランス検査などを行ないます。肥満以外に病気がないかどうかもチェックします。

  5. ダイエット機器を設置
  6. ダイエットに必要な歩数計や体重計が自宅に届けられます。

  7. ダイエットプログラムの実施
  8. 自分用に作られたダイエットプログラムを実施し、肥満外来で定期的に診察を受けて運動療法、食事療法、生活習慣改善方法などについて指導してもらいます。

  9. 中間チェック
  10. 3ヶ月目までの成果を見てダイエットプログラムや目標体重の見直しをします。

  11. ダイエットの成果チェック
  12. 最初に測定したデータと比較するために検査を行なって治療の成果を確認します。

肥満の目安を計るBMI

肥満外来での治療は基本的に肥満の目安を計るBMI数値が25以上の肥満症患者が対象となりますが、BMIを目安として他の検査結果とあわせて総合的に判断し治療内容などが決められます。BMI35以上や高度肥満症の場合、保険適用でサノレックスなどの肥満治療薬も処方されます。

BMIの計算方法は「体重(kg) ÷ (身長(m) × 身長(m))」で、BMI25になる身長と体重の目安は以下のようになります。

肥満は尿酸値の上昇を招くことも

肥満と尿酸値の関係性は、多くの研究において証明されています。尿酸値が上昇すると高尿酸血症という症状が発現。この高尿酸血症に悩んでいる人の多くが、肥満傾向が強いという報告があるのです。

肥満の人が高尿酸血症になる理由とは

肥満の人が高尿酸血症になる要因として挙げられるのが過食です。尿酸値を上げる物質として有名なプリン体は、体の中で尿酸に変わる特徴を持っています。そんなプリン体ですが、実はほとんどの食材に含まれており、過食によってプリン体の摂取量が増えることで尿酸値の上昇に繋がります。 特に肥満の人は、プリン体が豊富に含まれている動物の肉や魚の白子などを好む傾向が強いので、高尿酸血症を起こしやすいのです。

尿酸値の上昇は痛風の原因

痛風発作の原因は尿酸という物質です。尿酸は人間の体内に存在し、血液などの体液に溶けて全身を循環。そして、最終的に尿として排泄されるほか、消化管からも排泄されます。 しかし、さまざまな影響によって血液中の尿酸濃度が上昇し、一定の量を超えると体内に尿酸が蓄積されていくのです。血液に溶けなくなった尿酸は、尿酸塩という結晶状の物質を作り出します。尿酸濃度が高い高尿酸血症の状態が続くと、尿酸塩がひじやひざなどの関節内部に沈着。尿塩酸を異物と判断した白血球が攻撃することで、痛風の発作が起きるのです。

肥満外来のダイエット方針とは

肥満外来では、厚生労働省の保健指導方針に従って、必要性ごとに「情報提供」「動機付け支援」「積極的支援」の3ランクに分けてダイエットの方針が決められていきます。詳しい内容を以下にまとめました。

情報提供

情報提供の段階では、検査の内容や身体の状態を説明したのち、健康維持や今後の対策について改善方法が提案されます。具体的には、生活習慣の改善方法やメタボリックシンドロームにならないための方法などが中心となります。

動機づけ支援

動機づけ支援の段階では、身体の状態を自覚し、減量を望む患者のために、生活習慣の改善を継続して取り組める方法が提案されます。減量方法の提案や食生活の改善などがこれにあたります。ポイントとしては、医師や管理栄養士などの面接、指導を行なったうえで計画が練られ、計画を決めて指導した者が評価まで行う点です。 この段階に入ると、医師や管理栄養士など第三者に評価されることで日々の活動に緊張感が含まれてきます。

積極的支援

最後に積極的支援です。この段階になると、医師や栄養士によって具体的なダイエットプログラムや生活指導が始まります。また定期的なチェックが入り、経過状況に応じてプログラムが柔軟に変化。目標体重に達するまで、このプログラムは継続されます。肥満外来の設置目的は、この段階を実施するためであり、根本的な解決を図るためです。場合によっては、入院してプログラムを組むこともあり、確実に減量できることが大きな特徴でしょう。

肥満外来の治療の対象者について

肥満外来の治療が必要かを決める基準として、日本肥満学会が定めたBMIの指数が用いられています。 日本肥満学会では25以上を肥満と定めていますが、肥満外来の治療が必要となるのはBMI指数が35以上の高度肥満症と診断された人です。肥満は1~4のレベル分類されますが、35以上は肥満度3に属します。 また25~35未満であっても脂質異常症や高血圧、痛風、月経異常、不妊、肥満関連腎臓病などを併発している場合は、肥満症と診断されます。 肥満症と診断された患者は、肥満外来の治療を受けることが必要と判断され、生活指導や食生活などの改善指導を受けることになるのです。

BMIでは分からない内臓脂肪

内臓脂肪型肥満も脂肪の量が多いと、肥満外来の対象となります。 しかし、内臓脂肪はBMIと必ず比例するわけではありません。そのため、肥満外来では内臓脂肪のチェックも行ないます。内臓脂肪型脂肪の治療基準は、脂肪の面積が100cm2以上あることです。 内臓脂肪の量を判断するためには、まず立った状態で息を吐いたときのへその部分の長さが、男性85以上、女性90以上で内臓脂肪型肥満の可能性を判断されます。その後、CTスキャンで詳細に調べた上で、最終的に判断されるのです。

参考文献

肥満と痛風・高尿酸血症 一般社団法人日本肥満症予防協会

標準的な検診・保健指導プログラム 厚生労働省健康局

BMI e-ヘルスネット

肥満症診療ガイドライン2016 日本肥満学会

表A 日本肥満学会

表B 日本肥満学会

肥満症とは? 一般社団法人日本肥満症予防協会

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