動脈硬化
肥満傾向の人は、動脈硬化を生じやすいことが分かっています。動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気の誘因。生活習慣の見直しや医療機関の利用で、効率的な肥満解消から動脈硬化の予防を目指していきましょう。
肥満による動脈硬化とは
肥満が招く動脈硬化の特徴、および肥満から動脈硬化に至るメカニズムについて詳しく見てみましょう。
動脈硬化の症状
動脈硬化とは、文字通り血管が硬くなる症状のこと。硬くなった血管内では、血管の内側にコブのようなものが生じ、血液の流れを悪化させます。場合によっては、このコブが剥がれて別の場所へ移動し、血管を詰まらせてしまうこともあります。脳内で血管が詰まった場合、これを脳梗塞と言います。同様に、動脈硬化による血流悪化が心臓の冠動脈で生じた場合、これを心筋梗塞・狭心症と言います。 動脈硬化自体は何ら症状を引き起こす病気ではありませんが、動脈硬化が誘因する各種の病気の中には、これらのように命に関わるものがあることを覚えておきましょう。
肥満から動脈硬化に至る原因・メカニズム
肥満の人の血管内では、悪玉コレステロールや中性脂肪の比率が多めとなります。 悪玉コレステロールは、やがて活性酸化の作用によって小型化し、血管内皮に侵入。侵入した悪玉コレステロールが徐々に蓄積することで、動脈硬化は少しずつ進行していきます。 また、中性脂肪が燃焼する際、レムナントと呼ばれる「燃えカス」が生じます。このレムナントも血管内皮に侵入する性質があることから、動脈硬化を進行させる一因とされています。
肥満による動脈硬化を予防するには
肥満による動脈硬化を予防するためには、肥満解消はもちろんのこと、脳梗塞や心筋梗塞を誘発しないよう、生活習慣の随所に気を配る必要があります。
何らかの病気が誘発されるリスクが高い場合には、医療機関にて積極的な治療が行われる場合もあります。
生活習慣を見直す
食生活の改善
糖質を抑えた食事で肥満解消を目指すとともに、脳梗塞・心筋梗塞の要因となる高血圧を抑えるため、減塩するようにしてください。脂分の多い食事も控えめにしたほうが良いでしょう。
運動習慣
1日30分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)を習慣化することで、脂肪が効率的に燃焼して肥満解消へとつながります。忙しくて運動をする時間がない人は、エレベーターではなく階段を使うなど、仕事の中でなるべく体を動かすよう意識してみてください。
禁煙
喫煙は動脈硬化を悪化させる代表的な要因。血圧の急激な上昇も招くため、心筋梗塞・脳梗塞の発症リスクが高まります。肥満の人は、少なくとも肥満を解消するまでの間は禁煙することをおすすめします。
医療機関を受診する
自己管理で生活習慣を変えられない人は、速やかに医療機関を受診したほうが良いでしょう。 肥満解消のためには肥満外来、禁煙のためには禁煙外来が用意されています。医学的プログラムに基づいて、効果的に肥満解消と禁煙を進めることができる点は、医療機関を利用する大きなメリットです。
医療機関で予防目的の治療を受ける
動脈硬化が著しく進行し、放置すれば高い確率で心筋梗塞・脳梗塞を生じることが分かった場合、医療機関では、これら発作の予防を目的とした治療が行われることがあります。 血管にカテーテルを挿入して血流を確保する治療法(IVR)や、血液の別の通り道を新設する血管バイパス手術などです。
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